社会の窓
ホームヘルパー
阿部 幸男
1
1読売新聞社婦人部
pp.70-71
発行日 1960年4月10日
Published Date 1960/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202079
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ホームヘルパーとはその名の通り家事を助ける人,つまりお手伝いさんとか家政婦ということになる.住込女中に対し,通勤女中ということになる.労働者の婦人少年局で「1つの事業場におけるホームヘルプ制度」を全国的に普及しようと計画し,東京の石川島重工業がそのトツプを切つて,実験的に6カ月を試験期間として5名のホームヘルパーを採用してから,このホームヘルパーという言葉がクローズアツプされ,親しまれ出したわけである.
石川島がホームヘルパーの家庭派遣を開始したのが,ことしの1月4日,まだ始まつて間もないのだが,東京都の家事サービス公共職業補導所で,これら5名のヘルパーさんを交え,補導所側を始め,労働者や石川島など関係者が集まつて話し合いを行つた.それを聞くと,さきごろ同じく労働者から発表された女中白書と思い合わせ興味深いものがあつた.
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