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特集 周産期感染症2026
産科からみた周産期感染症
31.HIV母子感染予防の周産期管理
向井 勇貴
1
Yuki Mukai
1
1昭和医科大学医学部産婦人科学講座
キーワード:
妊娠
,
HIV
,
母子感染
Keyword:
妊娠
,
HIV
,
母子感染
pp.135-139
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002446
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はじめに
ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus:HIV)は,経胎盤,経産道,経母乳の経路で母子感染する。適切な医療介入が行われなかった場合,HIV感染妊婦の14~48%で母子感染が生じるが,効果的な医療介入により5%未満にまで抑制できる。2021年の国連合同エイズ計画(UNAIDS)報告では,全世界の年間150万人の新規HIV感染者のうち約15万人が15歳未満であり,その大半は発展途上国で発生している。一方,世界のHIV感染妊婦の81%が母子感染予防のため抗HIV薬を投与されており,先進国では母子感染率が劇的に低下している。カナダでは1990年代の20.2%から0.4%に,英国では2000年の2.1%から0.27%に減少した1~3)。

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