特集 周産期感染症2026
産科からみた周産期感染症
32.ヘルペスウイルス感染症
小畠 真奈
1
Mana Obata
1
1筑波大学医学医療系総合周産期医学
キーワード:
herpes simplex virus
,
性器ヘルペス
,
新生児ヘルペス感染症
Keyword:
herpes simplex virus
,
性器ヘルペス
,
新生児ヘルペス感染症
pp.140-145
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002447
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はじめに
単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus:HSV)は,口腔や眼,性器の粘膜や傷がある表皮への直接接触によってヒトからヒトへ感染する。感染後,HSVは表皮・真皮で増殖し,2~12日間の潜伏期間を経て,感染局所の細胞の破壊と炎症を引き起こし,強い疼痛を伴う水疱病変が生じる。一方で,全く局所症状をきたさないこともある。いずれの場合も,HSVは初感染時に知覚神経を上行して知覚神経節に到達し,免疫系による排除を免れて潜伏する。知覚神経節のHSVは宿主の免疫状態などにより再活性化・増殖し,初感染部位に再度到達し,再発病変を引き起こす。

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