合併増大号 今月の臨床 産婦人科医のための感染症最新レクチャー
各論 : 母子感染・周産期感染
HIV母子感染
喜多 恒和
1
1奈良県総合医療センター産婦人科
キーワード:
HIV
,
エイズ
,
母子感染
,
周産期感染
Keyword:
HIV
,
エイズ
,
母子感染
,
周産期感染
pp.52-57
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211130
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●human immunodeficiency virus(HIV)感染妊娠の報告数に減少傾向はみられず,近年の梅毒患者数の著増は一般国民のHIV感染者数の増加をも危惧させる.
●HIV母子感染予防を目的としたガイドラインでは,欧米各国とわが国の間で分娩様式の選択基準に多少の差異が認められる.これには各国の医療レベルや医療態勢と医療経済事情および国民性が大きく影響しているものと推測する.
●近年の抗HIV療法の顕著な発展により,HIV感染妊娠における母子感染率も著明に改善したが,妊娠中および母乳哺育中の感染による母子感染が課題となる.
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