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特集 小児臨床検査2024
XIII.感染症検査
4.ウイルス感染症 7)ヒト免疫不全ウイルス感染症
HIV(human immunodeficiency virus)
田中 瑞恵
1
Mizue Tanaka
1
1国立国際医療研究センター小児科
キーワード:
HIV
,
ウインドウ期
,
スクリーニング検査
,
確認検査
,
母子感染
Keyword:
HIV
,
ウインドウ期
,
スクリーニング検査
,
確認検査
,
母子感染
pp.641-644
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002027
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1 検査の適応
ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus:HIV)にはHIV-1とHIV-2の2種類があり,西アフリカ地域以外で流行しているのはHIV-1である。小児HIV感染症の多くは,母子感染であるが,母体のHIV感染が妊娠中に判明せず,児の後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome:AIDS)の発症を契機に診断される場合もある。よって,検査適応は,① HIV陽性女性から出生した児の母子感染を診断する場合,② いわゆる日和見感染症や,健康な小児でも発症する感染症の重症化や反復する場合,③ 原因不明の発育不全が疑われる場合などである。
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