Japanese
English
連載 ABR―深く理解し,正しく判定するために―
音刺激で誘発されるcVEMPとoVEMPの起源と臨床への応用
千原 康裕
1
Yasuhiro Chihara
1
1浦和駅ユーカリ耳鼻咽喉科
キーワード:
VEMP
,
耳石
,
めまい
Keyword:
VEMP
,
耳石
,
めまい
pp.1376-1380
発行日 2026年10月1日
Published Date 2026/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002388
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はじめに
1992年にColebatch and Halmagyiらは,強い音刺激によって前庭由来の筋電位,すなわち前庭誘発筋電位(vestibular evoked myogenic potentials:VEMP)が胸鎖乳突筋より記録されることを報告した1)。また,2005年には,Rosengren and Colebatchらが,外眼筋由来のVEMPを報告した2)。現在では,気導音,骨導音,電気刺激などによって前庭系が刺激された結果,頸筋や外眼筋から筋電図として記録される短潜時反応が,それぞれcervical VEMP(cVEMP)およびocular VEMP(oVEMP)と呼ばれており,耳石器機能を評価するツールとして広く応用されている3,4)。本稿ではVEMPの発生起源と臨床的意義について,筆者がoVEMP研究の初期に携わった経験も交えて概説する。なお,VEMPの記録法についての詳細は,成書等を参照されたい5)。

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