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特集 耳鼻咽喉科とフレイル
【耳鼻咽喉科および関連領域のフレイル】
のどフレイル─咽頭期嚥下のフレイルに対する新しい概念─
熊井 良彦
1
Yoshihiko Kumai
1
1長崎大学耳鼻咽喉科頭頸部外科
キーワード:
のどフレイル
,
嚥下機能低下症
,
誤嚥性肺炎
Keyword:
のどフレイル
,
嚥下機能低下症
,
誤嚥性肺炎
pp.776-778
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002202
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要旨
高齢者誤嚥性肺炎は国家喫緊の課題であることは論を待たない。高齢者誤嚥性肺炎は突然発症するのではなく,本人の自覚なく進行する咽喉頭運動感覚機能の低下が嚥下機能低下を進行させ,症状が顕在化し自覚する頃には,生活機能の障害を伴った嚥下障害に至る。この嚥下障害の予兆としての咽喉頭運動感覚機能の低下をできるだけ早期に正確にとらえて介入することが,誤嚥性肺炎予防の観点から重要であるが,現在この状態に対する明確な疾患概念はない。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では,この状態へ広く耳鼻咽喉科医が関与することが望ましいと考え,「のどフレイル」と「嚥下機能低下症」という新たな概念を立ち上げた。現在この疾患概念と診断基準の確立のための多施設前向き研究を計画中である。またすでに「オーラルフレイル」と「口腔機能低下症」という概念をすでに確立し社会実装している老年歯科医学会とも学会間で緊密に連携し,最終的には,わが国での高齢者の健康長寿延伸と医療負担軽減につなげたい。

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