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特集 耳鼻咽喉科とフレイル
【耳鼻咽喉科および関連領域のフレイル】
きこえとフレイル
栗岡 隆臣
1,2
Takaomi Kurioka
1,2
1北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科言語聴覚療法学専攻
2北里大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
加齢性難聴
,
フレイル
,
聴覚リハビリテーション
Keyword:
加齢性難聴
,
フレイル
,
聴覚リハビリテーション
pp.759-761
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002198
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要約
難聴は高齢者に多い健康課題であり,自立して生活できる期間(健康寿命)にも関わる。加齢性難聴に伴う「きこえフレイル」では,聞き取りに多くの注意力を要するため強い疲労が生じやすく,聞き返しや聞き間違いへの不安から,次第に会話を避けるようになる。その結果,人との交流が減り,気分の落ち込みや活動量の低下が起こりやすく,体力の低下(身体的フレイル)や認知機能の低下につながる。聴力検査結果,本人が感じる困りごと,就業や社会参加の状況を確認し,治療について検討する。加齢性難聴に対する治療では,補聴器装用と聴覚リハビリテーションを基本とし,本人の病態理解促進と心理的支援,家族や周囲の理解と協力体制の構築,聞こえやすい環境調整を組み合わせることが重要である。このような多面的なサポートにより,抑うつの軽減や転倒リスク低減,認知機能低下抑制につながる可能性が報告されており,長期的な評価が今後の課題である。

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