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特集 SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬の基礎から臨床まで
SGLT2阻害薬
SGLT2阻害薬の腎保護メカニズム② 尿細管・間質における抗炎症・抗酸化効果
Anti-inflammatory and antioxidant effects in renal tubulointerstitium
村越 真紀
1
,
合田 朋仁
1
MURAKOSHI Maki
1
,
GOHDA Tomohito
1
1順天堂大学腎臓内科
キーワード:
炎症
,
酸化ストレス
,
ミトコンドリア機能
,
老化細胞
Keyword:
炎症
,
酸化ストレス
,
ミトコンドリア機能
,
老化細胞
pp.282-287
発行日 2026年9月25日
Published Date 2026/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002566
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- 参考文献 Reference
はじめに
ナトリウム・グルコース共輸送体2(sodium glucose cotransporter 2:SGLT 2)阻害薬は,近位尿細管におけるグルコース再吸収を抑制する血糖降下薬として開発された。しかし,心血管および腎アウトカムに関する一連の大規模臨床試験により,糖尿病の有無にかかわらず慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の進行を抑制することが実証された。SGLT2阻害薬による腎保護効果は,血糖降下や血圧低下,体重減少といった全身性の代謝改善効果から独立した機序を有しており,特に腎尿細管・間質における抗炎症作用および抗線維化作用がその中核をなすと考えられている1)。尿細管細胞,なかでも近位尿細管はエネルギー需要がきわめて高く,高血糖に伴う過剰な代謝負荷や酸化ストレス,慢性炎症に対してきわめて脆弱な部位である(図)。本稿では,SGLT2阻害薬が尿細管・間質障害をいかに改善し,腎機能を保護するのか,その分子メカニズムを中心に概説する。

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