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特集 透析治療システムの生体適合性―基礎的知見から患者報告アウトカムまで
9.電解水透析の生体適合性
右田 敏郎
1
1 真永会東京ネフロクリニック
キーワード:
電解水透析
,
生体適合性
,
水素
,
活性酸素種
,
酸化ストレス
Keyword:
電解水透析
,
生体適合性
,
水素
,
活性酸素種
,
酸化ストレス
pp.281-285
発行日 2026年3月10日
Published Date 2026/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003750
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- 参考文献 Reference
血液透析における生体適合性の不良は,補体や好中球の活性化を介して活性酸素種の産生を増加させる.その結果,ほぼ全身の細胞が酸化ストレスを受け,動脈硬化,慢性炎症,免疫低下などが進行する.電解水透析は水素を豊富に含む電解水を透析液に利用することで,水素によるヒドロキシラジカルの選択的消去と細胞生存シグナルの活性化を通じて細胞障害を抑制すると考えられている.電解水透析は明らかな副作用がなく,血圧の安定,貧血,瘙痒感,疲労感の改善,さらには心血管イベントおよび死亡率の低下など,従来の透析法よりも優れた効果が報告されている.電解水透析は血液透析の生体適合性の課題を克服する新たな治療戦略として注目される.

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