透析膜update-生体適合性からみた評価法と特性
生体適合性の評価法 透析膜からのポリビニルピロリドン(PVP)溶出と生体適合性
村上 淳
1
1東京女子医科大学 臨床工学部
キーワード:
Povidone
,
血液透析
,
滅菌
,
生体適合性
,
血液透析膜
Keyword:
Renal Dialysis
,
Povidone
,
Sterilization
pp.537-542
発行日 2016年5月10日
Published Date 2016/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016266953
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ポリスルホン(PS)系ダイアライザ使用下でのアナフィラキシー(様)ショックなど重篤な副作用が頻繁に報告されている.しかし,PS膜から溶出したポリビニルピロリドン(PVP)がアナフィラキシー(様)ショックの原因であると同定した報告はきわめて少ない.本稿では,滅菌に伴うPVPの構造変化に着目した筆者の研究内容を紹介し,ダイアライザの生体適合性との関連を考察する.また,日常の透析治療においてダイアライザを含めた体外循環回路の生体適合性を悪化させないための注意点についても解説する.
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