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特集 子どもと旅行―より安全に出かけるために
6.心疾患をもつ子どもの旅行
稲井 慶
1
1東京女子医科大学心臓病センター循環器小児科
キーワード:
心疾患
,
旅行
,
飛行機
,
気圧
,
チアノーゼ
Keyword:
心疾患
,
旅行
,
飛行機
,
気圧
,
チアノーゼ
pp.1147-1154
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000540
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近年,海外からの旅行者が増加の一途をたどり,旅行に伴う医療トラブルも今後ますます増えることが予想される.国内外を問わず旅行による環境変化は心疾患患児の呼吸や循環動態に無視できない影響を及ぼす可能性があり,保護者と医療者は旅行の適否を慎重に判断する必要がある.単に旅行が可能かどうかということではなく,いかなる交通手段を用いるか,目的地はどこか,移動の所要時間はどうか,年齢や各心疾患の血行動態,重症度などさまざまな条件に応じて具体的かつ計画的に考えなければならない.医療者からの適切なアドバイスや観察ポイントの指導はいうまでもないが,保護者の疾患に対する理解度や児に対する観察能力の高さも考慮に含めるべきであろう.とくに,チアノーゼ性心疾患の児では,飛行機での移動や高地への旅行を考える場合,気圧の低下が酸素飽和度に与える影響を考慮しなければならない.また,水分の適切な補給によって,心不全の悪化や血栓症の予防に努めることが重要であり,とくに注意を要するといえる.

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