Japanese
English
経験と考察
単発性骨嚢腫に対する紹介医の認知度
-――紹介状を用いた後方視的解析
Diagnostic familiarity with solitary bone cyst among primary physicians:a retrospective analysis using referral documents
星 学
1
,
青野 勝成
2
,
伴 祥高
3
M. Hoshi
1
,
M. Aono
2
,
Y. Ban
3
1大阪市立総合医療センター整形外科
2大阪市立総合医療センターリハビリテーション科
3大阪市立十三市民病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Osaka City General Hospital, Osaka
キーワード:
solitary bone cyst
,
diagnostic familiarity
,
primary physicians
,
referral documents
Keyword:
solitary bone cyst
,
diagnostic familiarity
,
primary physicians
,
referral documents
pp.917-920
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_917
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- 参考文献 Reference
は じ め に
単発性骨嚢腫(solitary bone cyst:SBC)はunicameral bone cystとも呼ばれ,小児から思春期に好発する骨内部に液体を貯留する腫瘍様類似疾患である1~3).好発部位は上腕骨近位部,大腿骨近位部,踵骨が代表的であり4),骨腫瘍全体の約5.2%,腫瘍様類似疾患の約24.8%を占める5).画像診断は重要であり,単純X線像では境界明瞭な透亮像を呈し,硬化性辺縁や皮質骨菲薄化を伴う.MRIでは内容液の液体成分を反映し,T1強調画像低信号,T2強調画像高信号を示し,典型例では骨膜反応や軟部腫瘤を認めない.二次性変化(骨折・出血)が加わると液面形成や隔壁,造影効果がみられる.非典型例では悪性腫瘍や感染症と誤認されることもある6,7).
近年,SBCに対する病巣掻爬術に人工骨移植や固定材料を用いることによるさまざまな治療方法により良好な治療成績が報告されている4).しかし,病変骨の脆弱性に伴う病的骨折は脚長差,変形治癒,骨壊死などをきたす可能性があり,特に荷重骨である下肢においては,早期かつ正確な診断により適切な治療介入が必要な症例も多い.
本研究では,SBCが一次診療レベルでどの程度認識されているかを明らかにするため,紹介状の記載内容を解析し,紹介医の認知度を検討した.

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