Japanese
English
臨床経験
距骨に発生した単発性骨嚢腫の1例
A Case of Solitary Bone Cyst of the Talus
酒井 亮
1
,
小宮 節郎
1
,
南野 盛二
1
,
柿添 光生
1
,
生田 久年
1
,
井上 博
1
,
井上 明生
1
Ryo Sakai
1
1久留大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery Kurume University School of Medicine
キーワード:
単発性骨嚢腫
,
solitary bone cyst
,
距骨
,
talus
Keyword:
単発性骨嚢腫
,
solitary bone cyst
,
距骨
,
talus
pp.1373-1377
発行日 1986年12月25日
Published Date 1986/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907528
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抄録:距骨に発生した極めて稀な単発性骨嚢腫の1例報告.症例は30歳,男性で左足関節の運動痛を主訴とし,X線で外側距腿関節面直下に嚢腫病変を認めた.外傷の既往がない点,穿刺による漿液性の液体の逆流,並びにその細胞診の所見,術中に関節軟骨面が正常にみえた点,内容物の病理組織像等により滑膜嚢腫と鑑別することができた.治療は掻爬・骨移植で10ヵ月目の現在,経過良好である.長管骨の骨嚢腫と対比して,本疾患のrarity,etiology,治療法について考察してみた.
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