Japanese
English
誌説
見て,理解して,最小限で治す
-――股関節外科における探求の軌跡
藤井 英紀
1
1東京慈恵会医科大学西部医療センター整形外科教授
pp.912-912
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_912
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- Abstract 文献概要
整形外科医になって7年目に市立病院に赴任した私は,多くの外傷手術を担当し,臨床に没頭していた.毎日が手術と救急の連続で,息をつく暇もなく,週1回の早朝抄読会だけが学術的刺激の場であった.ある日,そこで初めて大腿骨寛骨臼インピンジメント(femoroacetabular impingement:FAI)という概念に出会った.わずかな骨形態の異常が将来の変形性関節症を引き起こす――この発想に強い衝撃を受けた.もしこの病態を早期に治療で防ぐことができれば,関節外科の未来を変えられるかもしれない.そんな思いが胸を駆け巡った.いつか,この概念を提唱したスイス・ベルン大学を訪れ,実際の手術を見てみたいと思うようになった.
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