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第1特集 つなぎまとめる脆弱性骨折ケア
脆弱性骨折の包括的リエゾンサービス
データベースから見る脆弱性骨折リエゾンサービス
加藤 成隆
1,2
1福島県立医科大学外傷学講座
2総合南東北病院外傷センター
pp.1332-1334
発行日 2026年10月1日
Published Date 2026/10/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026110004
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はじめに
高齢化が急速に進む現在,骨粗鬆症をベースに生じる脆弱性骨折,とくに大腿骨近位部骨折は増加の一途をたどっている.これらの骨折は次の骨折(二次性骨折)が生じるリスクが高く,骨折の連鎖によりADLは低下し,死亡率の増加につながっている.ADLを維持し,脆弱性骨折の連鎖を断ち切ろうという,骨折を契機とした多職種連携による途切れのない医療介入を骨折リエゾンサービス(fracture liaison service:FLS)という.日本脆弱性骨折ネットワーク(Fragility Fracture Network-Japan:FFN-J)は,Global FFNの呼びかけに応じて2012年に発足し,高齢者の大腿骨近位部骨折に対する多職種連携による最善の急性期治療と,次の骨折を防ぐための迅速かつ確実な二次性骨折予防を理念として活動している.その活動の一環として,大腿骨近位部骨折の急性期治療およびその後の経過を把握するため,2017年から多施設大腿骨近位部骨折データベース(National Hip Fracture Database:FFN-J NHFD)を立ち上げ,レジストリを開始した.2022年の診療報酬改定で新設された大腿骨近位部骨折の早期手術に対する緊急加算において,本データベースへの参加が算定要件の一つに加わったことで,参加施設が急増し,多くの症例が集まるようになった.今回は公開されている2022年版の報告書1)の内容を基に,データベースによって浮かび上がる現状と,今後の課題について紹介する.

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