第1特集 つなぎまとめる脆弱性骨折ケア
脆弱性骨折の包括的リエゾンサービス
脆弱性骨折リエゾンサービスにおける医科歯科連携
田口 明
1
1松本歯科大学歯学部 歯科放射線学講座
pp.1354-1356
発行日 2026年10月1日
Published Date 2026/10/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026110009
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
骨粗鬆症は歯周病を悪化させ歯の喪失リスクを高めるが,従来は歯科医師が骨粗鬆症診療に関与する機会はなかった.しかしRuggiero らの報告以降1),骨粗鬆症患者での薬剤関連顎骨壊死(medication-related osteonecrosis of the jaw:MRONJ)が広く認識され,医科歯科連携の重要性が高まった.MRONJの本態は顎骨骨髄炎であり,歯周病などの歯性感染巣の除去が予防対策の要だからである2).一方,歯科医師は骨粗鬆症の知識がなく,医師は口腔衛生管理やMRONJ に対する認識不足があり,当初は医科歯科連携が進まなかった.近年,日本各地で医科歯科連携が進められてきたが,いまだ十分とはいえない3).本稿では,医科歯科連携の現状を踏まえ,脆弱性骨折リエゾンサービス(fracture liaison service:FLS)が医科歯科連携の推進に果たす役割について概説する.

Copyright© 2026 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.

