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みえる! わかる! 循環器のくすり 心不全・高血圧編 第3部 用語解説
11 高血圧の定義と血圧測定の意義
石原 里美
1
1奈良県総合医療センター循環器内科
pp.634-635
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2026040021
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◉高血圧の診断基準
高血圧は脳心血管病の最大のリスク要因であり,わが国では,高血圧に起因する脳心血管病の死亡数は年間約17万人と推定され,脳心血管病死亡の最大の要因です.血圧が120/80mmHgを超えて高くなるほど,脳卒中や冠動脈疾患,慢性腎臓病,心不全,心房細動,認知症などの罹患リスクは高くなります.成人における正常血圧は,診察室血圧で収縮期血圧が120mmHg未満,かつ,拡張期血圧が80mmHg未満,家庭血圧で収縮期血圧が115mmHg未満,かつ,拡張期血圧が75mmHg未満とされており1),高血圧の診断において,わが国を含めた世界のガイドラインのほとんどで,診察室血圧値が140/90mmHg以上であることと定義されています.高血圧の診断基準を満たさなくても,120~129/80~84mmHg,130~139/85~89mmHgの順に心血管疾患の発症率が高まることが知られており2,3),表に示すように,これらは正常高値血圧,高値血圧と定義されています.血圧は変動しやすいため,高血圧の診断の際には,少なくとも2回以上の異なる機会における診察室血圧値に基づいて行う必要があります.
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