Japanese
English
特集 器官―その新しい視点
1.消化器
肝臓:毛細胆管
織田 正也
1
,
横森 弘昭
2
,
亀谷 宜隆
1
Masaya Oda
1
,
Hiroaki Yokomori
2
,
Yoshitaka Kamegaya
1
1慶應義塾大学医学部内科
2北里研究所メディカルセンター病院内科
pp.368-372
発行日 1996年10月15日
Published Date 1996/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901112
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
ポイント 毛細胆管の収縮運動
胆汁の生成と排泄は,肝臓が果たす諸機能のなかでも生命の維持に不可欠な機能の一つである。この胆汁の分泌ないしは排泄経路の起始部に当たるのが毛細胆管である。毛細胆管の超微形態学的特徴として,肝細胞と肝細胞の間に小管腔として形成され,管腔壁が直接肝細胞形質膜から成り立つことがあげられる。この部分の形質膜は毛細胆管膜と呼ばれ,類洞側肝細胞形質膜とは生化学的性質を異にし,その細胞質側が豊富な網目構造をなすアクチンフィラメントで裏打ちされていることが明らかにされた1)。これを契機に毛細胆管は静上の状態にあるのではなく,律動的な自動収縮運動を繰返し行っていることがin vitro2)およびin vivo3)で証明された。この毛細胆管の収縮機能4)は胆汁排泄機構における調節因子の一つとして重視され5),一方ではその異常が肝内胆汁うっ滞の要因をなすことが指摘されている6,7)。
本稿では,毛細胆管の収縮機構に関する最近の研究の進歩について述べ,毛細胆管膜に局在するCa2+-Mg2+-ATPaseの機能的意義に言及する。

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