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特集 化かしが得意なカメレオンな疾患を捕まえろ! Season 2│非典型像に対する診断の守備力を鍛えよう!
カメレオンな疾患たち
⓭骨髄異形成症候群(MDS)
板金 正記
1
1大阪国際メディカル&サイエンスセンター大阪けいさつ病院 総合診療科
キーワード:
自己炎症
,
VEXAS症候群
,
trisomy 8
,
Sweet症候群
Keyword:
自己炎症
,
VEXAS症候群
,
trisomy 8
,
Sweet症候群
pp.1136-1140
発行日 2026年10月15日
Published Date 2026/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510360101136
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MDSのよくある臨床像
骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes:MDS)は、高齢者に好発する骨髄系腫瘍で、無効造血を背景に、貧血、血小板減少、好中球減少などの血球減少を特徴とする。末梢血では大球性貧血、赤血球大小不同、好中球の低顆粒化・低分葉化、血小板形態異常などが手がかりとなるが、特にpseudo-Pelger-Huët様好中球や微小巨核球などの巨核球系異形成は、MDSに特徴的である。骨髄検査では赤芽球系・顆粒球系・巨核球系のいずれか1系統以上で、10%以上の異形成を認める。加えて、芽球増加、環状鉄芽球、骨髄生検での異常な造血像や線維化、さらにMDS関連の染色体異常や遺伝子異常が診断を支持する。なお、骨髄芽球が20%以上であれば、急性骨髄性白血病(AML)を考える。日本の人口ベース登録では、診断時年齢の中央値は76歳で、罹患率は70歳以降で急増する1)。超高齢社会のわが国において、MDSは日常診療で決して稀な疾患ではない。また予後は一様ではなく、低リスク群では比較的長い経過をとる一方、高リスク群ではAMLへの進展や生命予後不良が問題となり、頻度と予後の両面から見逃してはならない疾患である。

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