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今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
骨髄異形成症候群(MDS)の診断基準を満たさないMDS類似病態
Myelodysplastic syndromes(MDS)-like pathological condition that does not meet diagnostic criteria for MDS
松田 晃
1
1埼玉医科大学国際医療センター造血器腫瘍科
キーワード:
ICUS
,
CHIP
,
ARCH
,
骨髄異形成症候群
,
MDS
Keyword:
ICUS
,
CHIP
,
ARCH
,
骨髄異形成症候群
,
MDS
pp.766-770
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202410
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Point
●ICUSは1系統以上に原因が特定できない血球減少があり,異形成は存在したとしても軽微である(各系統で10%未満).
●ICUS患者で1つ以上の骨髄異形成症候群(MDS)に関連する体細胞変異が検出される場合は,CCUSになる.
●CHIPは,1つ以上のMDSに関連する体細胞変異があるが,血球減少はない.
●IDUSは好中球系,赤芽球系,および/または巨核球系の10%以上に異形成があるが,MDSに関連する体細胞変異はなく,血球減少もない.
●CHIP/ICUS/CCUS/IDUSは,末梢血および/または骨髄の芽球比率が5%未満で,MDSの診断基準を満たさないMDS類似病態である.
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