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技術講座 病理
圧力鍋を用いた抗原賦活化法
丸川 活司
1
,
森谷 純
1
,
清水 幹雄
1
,
太田 聡
1
,
伊藤 智雄
1
1北海道大学病院病理部
pp.705-710
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100690
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新しい知見
現在免疫染色を行う際に必須の方法として抗原賦活化法が挙げられる.一般に広く行われている熱による抗原賦活化法としては温浴法,単純煮沸法,マイクロウェーブ(microwave,以下,MW)法とオートクレーブ法が挙げられる.
温浴法,単純煮沸法,MW法では標本の温度分布が一定せず,1気圧の中で加熱するため,最高約100°Cまでしか緩衝液の温度を上げることができない.一方のオートクレーブ法では圧力鍋と同様に加圧した状態で加熱するため,約120°Cまでの加温が可能であるが,加圧,減圧に時間がかかるためにアルカリ性の緩衝液で賦活化を行った際の切片の損傷が強く,標本の品質が低下する欠点がある.
それぞれの欠点を補ったのが圧力鍋を利用した抗原賦活化法である.圧力鍋による抗原賦活化法は,1994年にA.J.Nortonらによって報告されたが,わが国ではほとんど普及していない.圧力鍋では,短時間でムラなく加熱が可能になり,最低限の組織損傷で強力な賦活化が可能である.多種類の抗体に応用可能で,手技の単純化にもつながる.非常に優れた賦活化法であり,ここに紹介したい.

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