Japanese
English
今月の主題 輸血に伴う感染症の検査と対策
総説
血液製剤による輸血感染症—凝固因子製剤を中心に
稲垣 稔
1
,
小佐野 満
1
Minoru INAGAKI
1
,
Mitsuru OSANO
1
1慶応義塾大学医学部小児科学教室
pp.1574-1577
発行日 1988年12月15日
Published Date 1988/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913852
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
血液を原料とする血液製剤は血球製剤と血漿製剤に大別される.前者は赤血球製剤,血小板製剤などであり,後者は新鮮凍結血漿,アルブミン製剤,グロブリン製剤,凝固因子製剤などである.いずれも成分輸血を推進していくうえで重要な製剤である.貴重な原料血液が適正に使用され臨床に役だっていかねばならないのは当然であるが,同時にそれぞれが安全かつ有効な製剤でなくてはならない.
不幸にも輸血療法は肝炎あるいは後天性免疫不全症候群(Acquired Immuno DeficiencySyndrome;AIDS)などの輸血感染症の歴史を持っており,血液製剤の発達の歴史は同時に輸血感染症の歴史でもあった.そこで,血友病治療に用いられる凝固因子製剤を中心に血液製剤と輸血感染症について,著者らの経験を交じえながら述べてみたい.

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