今月の主題 輸血に伴う感染症の検査と対策
検査と対策
B型肝炎
飯野 四郎
1
Shiro IINO
1
1東京大学医学部第一内科学教室
pp.1579-1583
発行日 1988年12月15日
Published Date 1988/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913853
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輸血に伴うB型肝炎ウイルス(HBV)感染は輸血用血液に対するHBs抗原のスクリーニングが行われるようになってから,激減して現在に至っている.
しかし,HBs抗原の現在のスクリーニングで問題がまったくなくなったわけではない.現在の問題としては,輸血後B型肝炎はまれではあるものの劇症肝炎となる頻度が高いことである.
ここでは輸血後B型肝炎の頻度と劇症肝炎,B型肝炎ウイルスマーカーの意義と検出方法および検出感度,輸血用血液スクリーニング法としての有用性などについて述べたい.
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