Japanese
English
検査と主要疾患・48
う蝕
杉中 秀寿
1
,
小谷 尚三
2
1阪大,歯学部細菌
2阪大,細菌
pp.1536-1537
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909640
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- Abstract 文献概要
う蝕とは,歯牙硬組織が限局性かつ進行性に破壊される疾患である.病因論については,Millerが化学細菌説を提示して以来,乳酸杆菌が主役とされてきた.近年,う蝕病巣から分離されるレンサ球菌,Streptococcus mutansが高しょ糖加飼料で飼育した実験動物にう蝕を誘発し,乳酸杆菌はこのような病原性をほとんど示さないことが判明した.
S.mutansは主としてプラーク(歯苔)に局在し,唾液や粘膜部からはほとんど検出されない.プラークとは主として微生物およびその産生物より成り,歯面に強く固着した構築物である.プラーク細菌叢の中で最も大きな割合を占めるのはレンサ球菌で,中でもStreptococcus sanguisならびにう蝕部位ではS.mutansが主流を占めている.Streptococcus salivariusはプラーク中にはほとんど存在しない.
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