今月の主題 歯科からみえる全身疾患
総説
う蝕の現状と新しいう蝕予防の展開
花田 信弘
1
Nobuhiro HANADA
1
1国立保健医療科学院口腔保健部
キーワード:
う蝕
,
砂糖
,
唾液検査
Keyword:
う蝕
,
砂糖
,
唾液検査
pp.388-392
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101568
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小児う蝕が減少しているが,成人・高齢者のう蝕の減少は認められていない.小児う蝕はミュータンスレンサ球菌の早期感染の有無が発症に関係するが,成人・高齢者のう蝕では砂糖を含む食品の摂取頻度や就寝前の摂取などの生活習慣が発症に大きく関与している.また,成人・高齢者は生活習慣病に罹患し,一部の人はその合併症あるいは副作用としてう蝕が生じる.砂糖はう蝕の発症を通して,結果的に全身疾患に関与すると考えられる.
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