Japanese
English
今月の主題 心筋梗塞の生化学的マーカー
話題
トロポニンI
高木 康
1
Yasushi TAKAGI
1
1昭和大学医学部臨床病理
キーワード:
心筋トロポニンI
,
心筋構成蛋白
,
急性心筋梗塞
Keyword:
心筋トロポニンI
,
心筋構成蛋白
,
急性心筋梗塞
pp.581-583
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902917
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1.トロポニンIとは
トロポニンは3つのサブユニット,すなわちトロポニンC (TnC),トロポニンI (TnI),およびトロポニンT (TnT)からなり,トロポミオシンとともに筋肉収縮を調節している蛋白である.
筋肉は太いフィラメント(ミオシン)と細いフィラメント(アクチン)が互いに滑り込むことにより収縮する.静止筋ではTnIがアクチンと結合してミオシン頭部がアクチンと接触するのを阻害している.これが筋肉が収縮するときには,まず活動電位によって放出されたCa2+がTnCに結合し,これによりアクチンとTnIとの結合が弱まり,トロポミオシンが側方に動くことが可能となる.トロポミオシンが側方に動くとアクチンのミオシン頭部に対する結合部位のおおいが取り去られ,アクチン線維とミオシン頭部との相互作用が可能となり,収縮が起こる.TnIはアクトミオシンのATPase活性を阻害することで,TnCとカルシウムの結合を阻害しているのである.

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