Japanese
English
今月の主題 活性酸素とSOD
活性酸素と病態
糖尿病―フリーラジカルと抗酸化機構の変動
朝山 光太郎
1
Kotaro ASAYAMA
1
1山梨医科大学小児科
キーワード:
糖尿病
,
抗酸化酵素
,
過酸化脂質
Keyword:
糖尿病
,
抗酸化酵素
,
過酸化脂質
pp.176-180
発行日 1996年2月15日
Published Date 1996/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902825
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- Abstract 文献概要
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糖尿病では高血糖のために蛋白糖化が亢進するが,この反応には活性酸素が関与しており,生じた糖化蛋白からも活性酸素が産生され,脂質過酸化が促進される.血清の抗酸化物質は予防的抗酸化物質とラジカル消去剤に大別されるが,糖尿病ではこのいずれの防御機構にも機能低下が認められる.細胞内の抗酸化酵素も変動をきたしており,細胞内NADPHやグルタチオンの生成障害もあるために,酸化的ストレスが増加している.糖尿病においては,プロスタノイドの代謝にも変動が起こり,活性酸素の産生の亢進とともに,血管内皮細胞の傷害の原因となっている.体内における遷移金属や抗酸ビタミンCの代謝の変動,蛋白代謝の変動も,糖尿病における酸化的ストレスと関連した異常である.糖尿病では多種類の代謝系の変動によって,種々の部位で酸化・抗酸化のアンバランスが生じ,活性酸素が関与して細小血管障害と動脈硬化の両方の成因になり得ると考えられる.〔臨床検査40:176-180,1996〕

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