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増刊号特集 前立腺疾患'96
前立腺肥大症
治療法の選択と実際・経尿道的治療
レーザー前立腺手術—接触法
野垣 譲二
1
,
千野 健志
1
,
岡田 清己
1
Joji Nogaki
1
1日本大学医学部泌尿器科
キーワード:
前立腺肥大症
,
レーザー治療
Keyword:
前立腺肥大症
,
レーザー治療
pp.113-116
発行日 1996年3月30日
Published Date 1996/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901736
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
医用レーザーの中で前立腺肥大症の治療に使用されているものは,現在のところNd:YAGレーザー(波長1064nm),KTPレーザー(波長532nm),Ho:YAGレーザー(波長2123nm)がある。しかし,後二者は蒸散効果は高いものの水分を多く含んだ前立腺組織において,しかも灌流液中で実施する経尿道的手術ではレーザー光が水分に吸収されて組織透過性が低くなる。また,凝固作用が弱いため止血効果が不十分であり,実際の臨床では他のレーザーとの併用などに頼らなければ使用しにくい。Nd:YAGレーザーはその点,凝固作用があってその上に組織蒸散が生じ,しかも水分に吸収されないため組織透過性が非常にすぐれており1),経尿道的前立腺手術に最もふさわしいと考えられる。
しかし,Nd:YAGレーザーを使用しても非接触照射ではレーザー光の散乱,減衰,反射が生じて,レーザー光が組織内での熱エネルギーに変換されるときには大きなロスが生じていることになる。したがって高いエネルギーが必要な蒸散は起こりにくく,凝固が中心となり,深達度も浅くなる。これに対して接触照射ではレーザー光が即座に直接組織内に透過し,熱エネルギーに変換されるため,散乱,反射などのエネルギーのロスが起こりにくく,高いエネルギーで組織を照射していることになり,蒸散が生じる1,2)。

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