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緒言
propranololが高血圧患者に降圧作用をもつことがPrichard1)により示されて以来,最近多数のβ遮断剤が開発され,種々の高血圧患者に対する効果が検討されている。β遮断剤は,①心筋および末梢血管など循環系への作用,②レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系への作用,および ③中枢への効果も推定されるが,いずれも結局は末梢血管抵抗を低下させることで降圧効果を示すものと考えられ,既存の各種降圧剤と組み合わせることにより治療困難な高血圧症に対する新らしいアプローチを可能にするものとして注目されている。
一方,慢性腎不全に合併する高血圧に対する治療法として,一般に利尿降圧剤の投与やNaの摂取制限あるいは末期には人工透析法などにより患者の体液を適切にコントロールすることによつて満足すべき降圧効果を得ることが多い。しかし,一部の症例(全体の10〜20%あるといわれる2))では,これらの手段では降圧効果が十分でないか,あるいは逆効果さえ示す例のあることも報告された。これらは,一部の本態性高血圧および末期腎不全に伴ういわゆるuncontrollable hypertensionで,一般に血漿レニン活性(PRA)が高く,主にレニンが高血圧に関与しているのでrenin-depen-dent hypertensionともいわれ,両側腎摘除術によつてのみ血圧のコントロールが可能であるとされてきた。
The efficacy of long-term propranolol administration was investigated in two patients with severe arterial hypertension resistant to conventional anti-hypertensive drugs and regular dialysis treatment. In one patient with high plasma renin activity (PRA), a marked hyporeninemic effect was obsreved immediately after the treatment was initiated. However, the period of three months was unexpectedly elapsed with total administration of 60 gm before sustained and satisfactory blood pressure response was obtained.

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