Japanese
English
薬の臨床
トリコモナス腟炎に対するTinidazole経口経腟併用療法および配偶者同時投与法による効果について
田沢 多朗
1
,
石川 栄一
1
,
江田 文雄
1
,
海老原 順一
1
Taro Tazawa
1
1社会保険中央総合病院産婦人科
pp.637-640
発行日 1974年9月10日
Published Date 1974/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205077
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
トリコモナス腟炎は臭いのある帯下とそれによつて惹起される外陰部掻痒感および外陰部皮膚炎など種々の不快症状を示す疾患であり,従来よりわれわれ産婦人科医にとつて外来でしばしば遭遇するものであり,その上きわめて難治性であり,また執拗に再発をくり返す疾患であつたため,り患した患者にとつても,治療する医師の側にとつても頭の痛いやつかいな疾患であつたことは周知のことである。しかし,1958年CosarおよびJulou1)らによつて,nitroimidazoleの誘導体であるmetronidazoleが発見されてから,本症の治療効果は画期的に改善され本症の治療に大きな貢献をもたらしたこともよく知られたことである。最近さらにこのnitroimidazole系のより一層強力な作用をもつ薬剤の1つとしてTinidazoleが開発された。Tinidazoleはnitroimidazoleの誘導体で化学名,Ethyl〔2—(2—methyl−5—nitro−1—imidazolyl)ethyl〕sulfoneといい下記のごとき構造式を有するものである2)。
このたび,われわれは台糖ファイザー社よりこの新薬Tinidazoleの提供をうけ,膣トリコモナス症に対する治療効果に関し臨床的検討を加える機会をえ,きわめて満足すべき成績をえたのでここに報告する。

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