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Ⅱ.胚細胞(germ cell)由来の卵巣腫瘍
卵巣腫瘍における胚細胞由来のものには良性群に属する皮様嚢腫(cystic teratoma,dermoid cyst),中間群に属する未分化胚細胞腫(dysgerminoma)および充実性奇型腫(solid teratoma),悪性群に属するembryonal carcinoma(A群,B群,C群),および非妊娠性絨毛上皮腫(nongestational chorionepithe-lioma)などの5つがある。本群の腫瘍は良性のものから,極めて悪性のものまで,種々であるが,これらの相互関係は今日なお明らかではない。しかし,試みに組織発生に関する今日までの知見からその相互関係を整理すると,カラーグラフの付表(本誌本号冒頭カラーグラフ参照)のごとくに,暫定的に考えておくことができる。
Thesisら(1960)の性染色体分析の面から見ると,未分化胚細胞腫はすべて女性型(XX)であり,これに対応する睾丸腫瘍であるseminomaはすべて男性型の性染色体(XY)であることから,減数分裂(meiosis)を開始する前の等数分裂(mitosis)の時期のdiploid germ cellsから発生したものと考えられる。また,卵巣の皮様嚢腫はすべてXX型の染色体であるのに反し,睾丸の皮様嚢腫ではXY型とXX型との比率が2:1であり,YY型の性染色体のものは生存不能とすれば,減数分裂したあとのhaploid germ cellsの融合(fusion)によつて発生したものと考えられる。この融合はautofertilization(Thesisら),あるいは処女生殖的機序(Hertigら)によつて起こるものと考えられる。

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