Japanese
English
特集 先天奇形
綜説
先天奇形の疫学
Origins and Distribution of Human Monster
渡辺 厳一
1
,
遠藤 晃
1
Gen-ichi Watanabe
1
1新潟大学医学部衛生学教室
pp.339-354
発行日 1964年5月10日
Published Date 1964/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203034
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緒言
「疫学」とは,地域社会における疾病のおこり方,分布の状態を精査することにより,未知の疾病原因に限りなく接近し,もつて,有効な予防の方途をみつけるための学問である。ペンシルバニヤ大学の疫学教授Ingalls先生は,疫学を極めて明解に"Origins and Distribution of Mass Disease"と定義した。
そもそも,先天奇形の原因と分布の研究が,サリドマイド事件を契機として振興したと考えるのは,誤まりである。疾病統計,死亡統計のより正確な国では,先天奇形を含めた先天性の異常に起因するか,あるいはそれに関連する死が,全死亡の1%程度あるのである1)。

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