特集 日本の周産期事情update—出生コホート研究からわかったこと—Ⅰ
各論
1.先天奇形
目澤 秀俊
1
H. Mezawa
1
1国立成育医療研究センター研究所エコチル調査研究部
pp.5-9
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001143
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先天奇形は4歳以下の死因第1位で,本人や家族に負担をかける疾患群であり,その予防が重要である。しかし,有病率の低さからコホート研究での病因研究は少ない。日本においては,2つの大規模出生コホート研究が先天奇形をアウトカムとして検討しており,日本産婦人科医会先天奇形モニタリングと欧米の先天奇形モニタリングの有病率の結果の比較を行った。今後,より精度の高い先天奇形モニタリングを実施するため,JAOGモニタリングの活動をよりサポートし,① 妊娠中絶児の先天奇形を把握,② 人口ベースモニタリングの実施,③ 出生後の先天奇形診断情報の収集,を現実可能な形で実装する必要がある。
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