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特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅴ.肛門部
7.慢性化膿性汗腺炎
衣笠 昭
1
,
鈴木 和徳
1
1松島病院大腸肛門病センター
pp.158-159
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901342
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- Abstract 文献概要
肛門部の汗腺炎は慢性の経過をとることが多く,化膿しては自潰して膿皮症の病像を呈するのでHidradenitis suppurativa chronicaまたはPyodermia fistulans sinificaといわれ,Verneuil病とも称される.原因はアポクリン腺の感染症とされているが,このほかに痔瘻より続発したもの,肛門周囲の毛嚢炎,粉瘤,小膿瘍,毛巣洞,皮様嚢腫,浅い外傷などに起因することもある(図1)1).起炎菌としては,Staphylococcus, Pseudomonas, Enterococcusなどが検出されるが,長期にわたり抗生物質の投与を受けた者のなかには,膿よりMRSAを検出した症例もある(図2).
症状は肛門周囲に膿瘍形成があり,皮下組織に広がり自潰して多数の瘻孔を作り,悪臭のある膿汁を分泌する.急性期には発熱,白血球増加をみるが,慢性期には全身症状は少なく,皮膚の肥厚や色素沈着を認め,次第に範囲は拡大し,殿部・鼠蹊部・大腿部にまで広がる症例もある.治療は侵された皮膚部分を完全に切除することが必要であり,再発・再燃もしばしばみられるので,経過観察を怠らないようにする.痔瘻の併発をつねに念頭に置かなければならない.
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