Japanese
English
短報
バルプロ酸による急性アンモニア血症性脳症を呈した1例
A Case Report: Acute hyperammonemic encephalopathy induced by sodium valproate
笹川 睦男
1
,
金山 隆夫
1
Mutsuo Sasagawa
1
,
Takao Kaneyama
1
1国立療養所寺泊病院
1National Epitepsy Center, Teradomari Hospital
pp.579-581
発行日 1986年5月15日
Published Date 1986/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204154
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
バルプロ酸(VPA)は欠神発作を主体に全汎発作ならびに部分発作にも有効な広域特性を持つ抗てんかん薬として広く使用されている。副作用は軽度のものが多く,Browne1)は消化器官障害,鎮静作用,肝毒性,血液凝固障害,脱毛等について述べている。また肝毒性に関し,Gerberら5)はVPA治療に付随したライ様症候群の12歳女児例を報告し,Donatら3)は致死性肝炎の17カ月児の報告をしている。本邦でも鈴木ら7)によるライ様症候群および杉本ら6)による肝性脳症の症例報告がなされている。今回我々はVPA併用投与により急性特異反応とも思われる高アンモニア血症性意識障害を起こし,VPAのみの投与中止により短時日のうちに意識障害の改善を見た症例を経験したので報告する。

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