Japanese
English
今月の主題 高脂血症と動脈硬化
高脂血症と動脈硬化の基礎
動脈硬化の発症機序
大谷 秀夫
1
,
北 徹
2
1京都大学医学部・第3内科
2京都大学医学部老年科
pp.390-393
発行日 1989年3月10日
Published Date 1989/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222349
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●動脈硬化の発症機序
生活様式の欧米化により,増加の一途をたどっている虚血性心疾患,および依然死亡率の上位を占めている脳血管障害の原因である動脈硬化が,最近改めて注目されている.
従来,疫学的調査から,高血圧,喫煙,肥満などが,いわゆる危険因子として動脈硬化の原因として考えられてきたが,最近の分子生物学および遺伝子工学の発達により,その発症機序が,分子レベルで明らかになってくるとともに,発症機序に応じた治療法が開発されてきたのである.すなわち,粥状動脈硬化の病理学的特徴である泡沫細胞が,血中の単球由来のマクロファージが活性化されて,内皮下で動脈硬化惹起性リポ蛋白を大量に蓄積したものであることが証明され,さらに,そのリポ蛋白蓄積機構についても次第に知見が蓄えられてきており,これらの原因についての研究はそのまま,治療についても応用されるようになってきているのである.

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