今月の主題 高脂血症と動脈硬化
高脂血症と動脈硬化の基礎
動脈硬化の臓器特異性
上田 清悟
1
,
蔵本 築
2
1東京都老人医療センター・循環器科
2東京都老人医療センター
pp.394-397
発行日 1989年3月10日
Published Date 1989/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222350
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血管の動脈硬化の大きな危険因子として,高血圧と高脂血症が明らかにされている.一方,動脈硬化は,加齢とともに進展し,今日の老齢化社会では心血管,神経の重要な疾病誘因となっている.なかでも,本邦では脳動脈硬化が多く,欧米では虚血性心疾患が多いことから,同一の危険因子のもとでも,地域差や食事・習慣で大きく左右される可能性がある.以下,各危険因子について,今日明らかにされている動脈硬化の臓器特異性について述べる.
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