今月の主題 高脂血症と動脈硬化
高脂血症と動脈硬化の基礎
薬剤による脂質代謝の障害
今鷹 耕二
1
1朝日生命成人病研究所
pp.388-389
発行日 1989年3月10日
Published Date 1989/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222348
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日常臨床で用いられる薬剤の中には脂質代謝障害,すなわち高コレステロール血症や高中性脂肪血症などをきたすものがある.その代表がステロイド剤であり,また三環系抑うつ剤やフェノチアジン系薬剤に代表される向精神薬である.降圧剤の一部にもわずかに脂質代謝に影響するものがある.本剤は多数の患者に長期間投与される点で臨床家の関心は大きく,その真の影響については十分検討されるべきであろう.このほか経口避妊薬での脂質代謝障害も知られており,本稿ではこれらの各種薬剤との関連について述べる.なお,これらに関する従来の総説1〜3)も参照されたい.
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