Japanese
English
今月の主題 腎疾患診療の実際
全身性疾患と腎
SLE腎症の治療—効果と副作用のバランスを考える
長沢 俊彦
1
1杏林大学医学部・第1内科
pp.2632-2633
発行日 1988年11月10日
Published Date 1988/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222193
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- Abstract 文献概要
ループス腎炎(以下LNと略す)の根本的治療は,ステロイド剤を主とし,免疫抑制剤を従とする免疫抑制療法である(最近,免疫抑制剤のパルス療法が登場したが1),その評価はまだ今後の課題である).この治療に抵抗して末期腎不全に進行した時には,透析治療が導入され,さらに一部の例は腎移植が適応となる.
上述の免疫抑制療法の普及によりSLEの生存率は顕著に改善されたが,一方では致死的な合併症や,大腿骨頭壊死のように日常生活動作を著しく障害する合併症の増えてきたことも事実である2).最近ではステロイドの大量投与,とくにパルス療法は糸球体の増殖性病変は抑制するが,糸球体硬化を却って促進するのではないかとの本質的な懸念も一部でもたれている.このように,LNの免疫抑制療法はそのbenefit-riskの関係をめぐり反省期に入ったのが現状であろう.
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