今月の主題 腎疾患診療の実際
全身性疾患と腎
糖尿病性腎症の管理
山崎 親雄
1
,
柴田 昌雄
2
1衆済会増子病院・内科
2掛川市立総合病院・内科
pp.2629-2631
発行日 1988年11月10日
Published Date 1988/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222192
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糖尿病性腎症(diabetic nephropathy;以下腎症)は,特徴的な腎糸球体硬化症を主病変とする糖尿病性細小血管症の一つである.失明に至る網膜症同様,一旦確立した腎症は,最終的には尿毒症に至るまで進行する.現在,腎症発症後の各種薬物療法や透析療法など幾多の工夫が試みられているが,いまだ成績は不良である.
本稿では腎症の治療と管理について,筆者らの経験と文献的考察を述べる.
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