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講座 >図解病態のしくみ 腎臓病・7
ネフローゼ症候群
黒川 清
1
1東京大学医学部・第4内科
pp.1295-1300
発行日 1985年7月10日
Published Date 1985/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219852
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概念
ネフローゼ症候群(Nephrotic Syndrome:NSと略す)は,腎糸球体基底膜の血清タンパクに対する透過性が亢進するために,アルブミンを主とした血清タンパクが,尿中に失われることにより起こる一連の症候を総称するものである.尿中へのアルブミンの大量の喪失は,低アルブミン血症,そして血漿oncotic pressureの低下により浮腫を生じることになるので,大量のタンパク尿,低アルブミン血症,浮腫をもってNSと定義することが多い.一般に,低アルブミン血症をきたすような尿中へのタンパク排泄は,1日3.5g以上のことが多いので,1日3.5g以上の尿タンパクの存在をもってNSと呼ぶこともあるが,正確には,尿中へのアルブミンの喪失による血清アルブミンの低下,それによる浮腫の存在をもってNSと呼ぶべきである.

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