Japanese
English
今月の主題 呼吸不全とその管理
知っておきたい呼吸不全
急性肺性心
仲田 祐
1,2
,
新田 澄郎
1
1東北大抗酸研
2東北大外科
pp.1544-1545
発行日 1977年11月10日
Published Date 1977/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207442
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- Abstract 文献概要
急性肺性心の概念および原因
肺性心とは肺の機能および,または構造を障害する疾患に基づいて生じた右心肥大をいい,その障害が左心障害あるいは先天性心疾患に基づくものを除くと定義されているが,この病理学に重点を置いた定義にあって,急性肺性心は肺の急激な血行抵抗の上昇に起因する右心負荷症候群という機能的側面が主体となる.
一般に肺血管床は運動負荷などによる心拍出量の増大時においても,心係数と肺動脈圧は直線関係とはならず,日常活動に十分な予備力を持つ.しかし,各種肺疾患による肺血管床の減少例ではこの圧-流量関係が直線化し,心拍出量の増大がそのまま肺動脈圧の上昇,すなわち肺血行抵抗の増大に連なり右心負荷をもたらす.一方,肺動脈圧の上昇は肺内圧受容体を介して,また右心特性により心拍出量の低下,静脈帰来の減少をもたらす.したがって,一定限度を越える機能的および器質的肺血管床の喪失および高心拍出量はすべて急性肺性心の原因となり得る.とくになんらかの原因によりすでに肺血管床の減少が基底にあった場合には,わずかの侵襲により容易に右心負荷状態となり急性肺性心を惹起する.
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