Japanese
English
症例
子宮留膿腫を契機に判明した大腸憩室炎に合併する結腸卵管瘻の症例
矢野 紘子
1
,
宮永 洋人
2
,
安積 麻亜子
1
,
奥野 雅代
1
,
武木田 茂樹
1
1兵庫県立はりま姫路総合医療センター産婦人科
2兵庫県立はりま姫路総合医療センター消化器外科・総合外科
pp.443-448
発行日 2026年5月10日
Published Date 2026/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650800050443
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▶要旨
子宮留膿腫は一般外来診療でしばしば遭遇するcommon diseaseの1つであり,多くは閉経後の高齢女性で,経腟的な上行性感染から発症している.今回われわれは,大腸憩室炎に結腸卵管瘻を合併したことから子宮留膿腫を発症した症例を経験した.
症例は82歳の女性で,左下腹部痛のために前医を受診し子宮留膿腫を認めたため,当院に紹介された.CTでS状結腸憩室から左付属器領域と子宮内にかけてガスを含む液体貯留を認めており,S状結腸憩室炎が左卵管へ穿通した状態と考えた.保存的治療を行ったものの膿瘍の遺残を認め,消化器外科と合同で腹腔鏡下にHartmann手術・子宮全摘・両側付属器摘出術を施行し,良好な経過を得た.
子宮留膿腫の原因の1つとして,大腸憩室炎由来の瘻孔形成も認識しておく必要がある.

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