特集 慢性膿皮症・痤瘡
新規ざ瘡マウスモデルから得られた知見
玉井 昌和
1,2
,
杉平 貴史
2,3
,
松岡 悠美
1,4
1大阪大学大学院医学系研究科皮膚科学教室
2大阪大学大学院医学系研究科皮膚免疫微生物学
3ロート製薬株式会社
4大阪大学免疫学フロンティア研究センター皮膚アレルギー生体防御
キーワード:
acne vulgaris
,
cutaneous fatty acids
,
follicular inflammation
,
sebocyte
Keyword:
acne vulgaris
,
cutaneous fatty acids
,
follicular inflammation
,
sebocyte
pp.12-19
発行日 2026年7月28日
Published Date 2026/7/28
DOI https://doi.org/10.69337/D202607-101-03
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尋常性ざ瘡は顔面・胸背部の脂漏部位に好発し,毛包・毛脂腺を疾患の主座とする慢性炎症性疾患で,日本人の9割以上がこれを経験するとされている1).一方でその重大性については過小評価されており,尋常性ざ瘡は思春期から青年期にかけての若年者の顔面に好発することから,抑うつ症状や自尊心の低下,社会活動性や学業成績の低下をきたし,社会生産性を大きく損うことが指摘されている2).尋常性ざ瘡は,古典的には① 皮脂分泌亢進,② 毛包漏斗部の過角化,③ Cutibacterium acnesの関与,④ 炎症,という4つの因子が関与し,さらにホルモンバランスやストレスの存在も病原因子に加わる他因子疾患である3)〜6).その中でも特に皮脂分泌の増加はざ瘡の主要な病因因子の一つであり,皮脂量はざ瘡の重症度と相関すると報告されているが3),その詳細なメカニズムについては不明である.

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