特集 臨床試験の最新情報
蕁麻疹を対象とした臨床研究の最新情報
益田 浩司
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
キーワード:
chronic spontaneous urticaria
Keyword:
chronic spontaneous urticaria
pp.171-178
発行日 2025年9月28日
Published Date 2025/9/28
DOI https://doi.org/10.69337/D202509-083-02
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
蕁麻疹は,紅斑を伴う一過性,限局性の皮膚の浮腫が出没する疾患であり,痒みを伴い個々の皮疹は24時間以内に消退するといった症状から,診断は比較的容易である.標準的な治療薬は抗ヒスタミン薬で症状と治療効果に合わせて変更や増量を行うが,これらの治療に抵抗性を示す慢性蕁麻疹に対して,2017年には抗IgE抗体であるオマリズマブが,そして2024年にはデュピルマブが適用となり治療の選択肢が広がった.

Copyright © 2025 KAGAKU-HYORONSHA Co., Ltd. All rights reserved.