特集 勉強の心理学
勉強が「できる」ということ――適応指導教室で心理士が解除する呪い
小野 日南子
1
1仁和医院
pp.332-335
発行日 2026年5月10日
Published Date 2026/5/10
DOI https://doi.org/10.69291/cp26030332
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I はじめに
筆者は適応指導教室に勤務している。そこでは「私は勉強ができない」「私は勉強が嫌い」「私は勉強が苦手」といった話をよく耳にする。つまり,勉強に対する苦手意識や拒否感,反感を持つような子どもたちとの関わりが筆者の仕事である。
そのようにして子どもたちと関わるなかで,「勉強ができない」には,適応指導教室という場に存在する“呪い”が影響しているように思うようになった。つまり,子どもたちは勉強ができないのではない。呪いがかかることによって,子どもたちは「勉強ができない状態」になっている。
どういうことだろうか。本論では,呪いによって勉強ができなくなった子どもが,その呪いが解かれたことにより再び勉強ができるようになった事例を2つ紹介したい。

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