論評
医療DXとインボイス制度が実現する『ステルス・ゼロ税率』への転換【政策決着編】~歴史的呪縛を断ち切る「マクロ逆算」と「完全相殺(XYZ方式)」のロジック~
津留 英智
1
1社会医療法人水光会 宗像水光会総合病院 理事長
pp.16-22
発行日 2026年10月11日
Published Date 2026/10/11
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO3014004
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要旨 現行の診療報酬による消費税補填は、令和4年度データでマクロ全体ですら100%未満に転落し、すでに制度的限界を迎えている。本稿では、過去の不透明な補填履歴を追跡する不毛な泥仕合を完全に放棄し、客観的な最新調査から現在価値を割り出す「マクロ逆算(基本診療料の一律引き下げ)」への抜本的転換を提唱する。 最大の障壁となる診療所への影響に対しては、非課税を維持したまま減算分を全自動で相殺する「みなし還付(ルートB)」を初期設定化し、減収と事務負担から完全防衛する(XYZ方式)。これにより、新たな国庫負担を増やさず、設備・DX投資を行う病院へ補填財源を集中させる究極の「財源最適化」が実現する。 令和8年度末の政治的デッドラインが迫る中、医療界がこの「デュアル還付システム」を統一見解として合意し、2030年6月の完全施行へと導くための最終設計図を提示する。

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