論評
生活習慣病管理料の充実管理加算をどう育てるか
―令和10年度診療報酬改定に向けた「真の」アウトカム評価の課題
鈴木 康裕
1
1国際医療福祉大学学長(元厚生労働省医務技監)
pp.10-13
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO3010004
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要旨 令和8(2026)年度診療報酬改定で新設された生活習慣病管理料の充実管理加算は、外来データ提出を基盤に、検査・健診の実施、継続受診、眼科・歯科との連携等を医療機関単位で評価する点で、診療実績を報酬に反映する重要な前進である。 しかし、血圧、HbA1c、脂質等の目標達成や、心筋梗塞、脳卒中、心不全入院、透析導入、死亡といった患者の健康成果そのものは評価対象でなく、またデータ提出医療機関も限定的である。 そのため令和10(2028)年度診療報酬改定では、プロセス、中間アウトカム、ハードアウトカムを階層化し、健診、外来、入院、死亡等を連結できるデータ基盤と適切なリスク調整の仕組みを構築する必要がある。 併せて、相対順位だけでなく、絶対到達、改善度、維持を組み合わせた評価方式を導入し、結果を医療機関へ還元した上で段階的に公表する仕組みを作るとともに、将来的には患者報告アウトカムも評価対象に加えた形で一体的に再設計し、段階的に整備していくべきである

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