論評
病院経営の課題と対応
池上 直己
1
1慶應義塾大学名誉教授
pp.14-20
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2986004
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本稿は、第一に病院の収益の9割以上を規定する診療報酬の構造と改定過程、第二に医師・看護師等の確保と定着、第三に病院が介護と連携し、看取りに対応する際に留意すべき点についてそれぞれ解説する。 1 診療報酬の構造と改定 ⑴緻密な構造 診療報酬は、点数によって医療サービスの価格を決めているだけではなく、請求できる患者と医療機関の要件と請求できる回数も規定している。診療報酬は改定のたびに複雑になっているが、その理由は医療の高度化だけにあるのではない。厚労省が医療費を抑制しつつ、医療機関が国の政策に沿った医療を提供するように、診療報酬の点数と請求要件をそれぞれきめ細かく改定してきたことにある。

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